<b>や<strong>はSEO的に意味あるの?
ブログやメディアを運営していてSEOに興味がある人なら一度は考えたことがある
太字や強調はSEOに影響するのか?問題。
英語記事やGoogleの中の人のTwitterなどを漁った結果、一つの答えが出たので記事にまとめようと思います。
結論:bタグやstrongタグはSEOに効果がある
bタグやstringタグでテキストを目立たせることは、SEOに効果があります。
この動画の40:23のあたりで、Googleのジョン・ミューラー氏がそう言っているからです。
(該当箇所から再生されます)
段落の重要な部分を太字にするとSEOに効果があると主張している人もいますが、それは本当ですか?
--マット・カッツ(かつてGoogleで検索エンジン最適化問題の対策に当たっていた人)が2012年頃に、ページ内での太字(b)や強調(strong)の使用について動画で紹介していました。通常、Googleはwebページのコンテンツの内容を理解しようとし、実際に何が強調されているのかを把握するためにさまざまなものを参照します。これには、ページの見出しや、太字・強調されているテキストも含まれます。
つまり、このページや段落がこのトピックについて書かれているということを明確に示すという点で、ある程度の付加価値があるのです。そして、それは通常、検索エンジンがそのページについて考えていることと一致するので、それほど大きな変化はありません。
もうひとつは、これはページ内での相対的な要素が大きいということです。例えば、自分のページ全体を太字にして、Googleに自分のページが最も重要だと思わせようとした場合、すべてを太字にしても、本質的には何も意味がありません。なぜならすべてが同じだからです。
一方、ページ全体の中で、これは私にとって非常に重要だという一握りの文章や単語を選び、それを太字にすれば、「ここにはたくさんのテキストがあり、これはこのページの中で最も重要なポイントの1つである可能性がある」と、検索エンジンはより簡単に判断することができます。そうすれば、もう少し価値を与えることができます。
基本的には、セマンティックHTMLに関連するもので、ページに適切なマークアップを使用することで、ページに少しでも多くの意味を与えることができます。Google的には、これはページをよりよく理解するためには良いことです。
要するに、bやstrongはSEOに効果があるが、なんでもかんでも太字にすればいいというのではなく、ここは重要だ!というテキストを強調することでそれを検索エンジンが理解しやすくなるということです。
ちなみに、ミューラー氏の発言に出てきたセマンティックHTMLというのは「その HTML 要素には、どのような目的や役割があるのか?」ということを示すHTMLです。
例えばh1タグでテキストを囲めば、検索エンジンは「これが最上位の見出しなんだな」と理解することができます。
一方、pタグでテキストを囲み、h1と全く同じように見えるようにCSSをあてても、検索エンジンはそれが見出しであるとは理解できないわけです。
だから意味的に適切なマークアップをしろよ、というのがミューラー氏の言っていることです。
developer.mozilla.org
結局、いいコンテンツを作って正しくマークアップすることがSEOの本質なのね。
ここでミューラー氏のTwitterを見てみましょう。この話題に関して、このようなことを言っています。
These things don't make your site rocket up in rankings, but especially with regards to understanding pages better, small things can help. Think of it more as giving relative guidance within the page; if you have 5 "SEO-points", what should they be used for on this page?
— 🧀 John 🧀 (@JohnMu) November 12, 2021
これは本質的にセマンティックなHTMLであり、ページ上で目立つべきだと思われるものを(ボットやユーザーが)認識しやすいようにするものです。タイトル、見出し、テキスト内のハイライト(boldやstrongなど)、表形式のデータのためのtable、リストのためのlistなどがそれにあたります。
このようなことでサイトの順位が急上昇するわけではありませんが、特にページの理解を深めるという点では、小さなことでも効果があります。例えば、5つの「SEOポイント」があったとして、それをこのページでどのように使えばいいのか?
つまり、bやstrongといったセマンティックなHTMLは、適切な使用によって検索エンジンやユーザーにとってページの内容を認識・理解しやすいものにし、ひいてはそれがサイトの順位上昇につながる、ということね。これらのタグを使いまくったからといって順位が爆アガりするといった美味しいハナシではなかったわ。ちょっと期待したけど。
b・strong問題は結局、順位あげたきゃ検索エンジンにとってもユーザーにとっても理解しやすいマークアップをしましょうねという、耳が痛いけれども本質のところに着地したのでした。おしまい。