激ヤバ映画『シャドウ・イン・クラウド』ネタバレあり&なし感想

シャドウ・イン・クラウド

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今日はクロエ・グレース・モレッツ主演最新作『シャドウ・イン・クラウド』の感想を語っていくよ!


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ネタバレありなし両方語るから、まだ見てない人も、見終えてカフェで映画の感想ツイートを漁っているあなたも、どちらも楽しめるぞい!





【ネタバレなし】クロエちゃん主演の優秀なジャンル映画


『キック・アス』のクロエ・グレース・モレッツ主演の本作は、ざっくり言うと第二次大戦中の米軍機が空の激ヤバ怪物と戦うという、いわゆるジャンル映画です。初期の予告編では「零戦vsクロエ」みたいな宣伝文句がありましたがメインは空のバケモンとの戦いであり、日本軍と戦うみたいな映画では全くありません。

話の内容は上空2500メートルというどうしようもない状況で謎のバケモンと戦うというワンシチュエーションもので、ストーリー的なものはほぼなく、正直映画の中盤までは面白くもなんともありません。

が、いざ戦いが始まるとこちらの予想を全て裏切るまさかの超展開!

某ポプテピピックもびっくりの「そうはならんやろ」「なっとるやろがい!!」なトンデモ展開で最後まで突っ走ります。

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好き嫌いははっきり分かれる映画ね



ミッドナイトマッドネス部門観客賞とかいう聞いたことない謎の賞を獲っていることからもわかるように、まあ、そういう映画です。

予告編を見てビビッときたら、たぶんハマるのでぜひ観に行ってほしいです。

【ネタバレあり】ワイスピもびっくりの超展開

映画前半ではセクハラされるクロエちゃんの反応を楽しみ、中盤からはクレムリンとのトンデモバトルを楽しめる、一粒で2度美味しい映画だったと思います(最低)

予告編の、日本軍の飛行機の上に落ちるところが気になっていて、そこのシーンは特に楽しみにしていましたが、まさかの爆発の衝撃で自軍の飛行機に吹き戻されるというワイスピでも見たことない超展開!

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映画館じゃなかったら奇声をあげて手を叩いてたわ



正直このシーンだけでお釣りがくるくらい得した気分になりました。

あとはまあオマケみたいなクレムリンとのタイマンバトルもありますが、本当に、あの飛行機のシーンが自分の中ではピークでした。

前半の会話パートが要らなすぎるとか、なんで墜落後も赤ちゃん普通に生きてるんだとか、クレムリン結構中盤で脱落したのになんで墜落後の島で鉢合わせするんだとか、ツッコミどころはいっぱいありますが、まあこういう映画で細かいこと気にするのは野暮ってもんですよね。

個人的にはくだらん展開を音楽のカッコよさと強烈な見せ場で押し切った佳作で、とても楽しめたと思います。

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あのシーンはぜひワイスピでも取り入れてほしい


U-NEXTでお得に映画館ライフを楽しもう(ムフフ動画も)

ところで皆さんは映画のサブスクサービスはなにを使っていますか?

アマプラ?ネトフリ?Hulu?

私は今までアマプラとネトフリメインでしたが、2022年4月から始まったある施策によって、完全にU-NEXTに鞍替えしました。

それは、U-NEXTのポイントでTohoシネマズのチケットが買えるようになったことです。

U-NEXTでは毎月1200ポイント付与されて、見放題以外の有料映画のレンタルに充当できます。しかし、そんなに有料レンタルしないよ!という人にとって、ポイントを余らせることは非常にもったいないことでした。(ポイントは90日で消滅するため、貯まっていくということはありません)

そんな人のために、U-NEXTは、余ったポイントを映画館のチケット購入に利用できるサービスを開始。

対象映画館の中には大手シネコンもちょくちょくありましたが、私のメイン映画館であるTohoシネマズは今までずっと未対応でした。

それが!2022年4月1日から!Tohoシネマズのチケット充当に対応するようになりました!

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Tohoシネマズの映画が、割引で観られるって...コト?



その通りです。U-NEXTからポイントが毎月1200ポイント付与されますが、これを全てTohoシネマズのチケット購入に充当すると、レイトショー1400円の映画が200円、IMAXのレイトショーでも700円で観られるという破格の映画体験。

さらに、映画配信サービスなのに、雑誌・漫画・書籍の利用、大人のビデオが見放題というオマケつき!

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おっ、大人のビデオが見放題イイイイ?



はい。成人映画、という意味ではありませんよ。正真正銘、大人のビデオです。

刺激が強いのでメニューバーしか載せられませんが、

H-NEXT

まあ、こういうコトです。

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はい、契約します。契約しまーす。



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このエロジジイ・・・!



とまあ、アマプラやネトフリにはない充実のサービス!

映画やドラマの配信を見れて、本も読めて、映画館のチケットが割引で買えて、さらにはムスコのお世話もできるッ!

これだけできて、月額2200円!1200円分は映画館のチケット購入に充当できるので、実質1000円!

これを高いと取るか安いと取るかはあなた次第です。私は速攻でU-NEXTに乗り換えました。

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QOL爆上がりじゃ!!



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31日間の無料体験もあるから、ちょっとでも気になったら気軽に試してみて!
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【ネタバレ】『スパイラル/ソウ・オールリセット』の評価・感想!外伝として観れば面白い!

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【普通にネタバレしますので映画未見の人は気をつけてください】

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『ソウ・オールリセット』観てきました!面白いんだけど、なんか物足りない・・・



ソウシリーズ9作目にして新章の1作目でもある今作『スパイラル/ソウ・オールリセット』。

ジグソウが3で早々に退場してからというもの、後継者や過去の話でかなり長い間シリーズを繋いできましたが、そろそろジグソウを擦り続けるのも無理があろうということでキャラクターを一新し、いよいよジグソウが全く関係なくなってしまいました。

そのおかげで「表面的にはジグソウっぽいんだけれども、なんか違う」感じになり、どこか物足りなさを感じさせる出来に。

あらすじや結末は皆さんご存知だと思うので、ここではこの映画がなぜ微妙な出来になってしまったのかを考えていきたいと思います。


犯人がわかりやすいし、薄い

スリラー・スプラッター映画としてやってきたこれまでのシリーズと違ってサスペンス的な雰囲気を全面に出していた本作ですが、サスペンスとしては致命的な「もうこれ犯人あいつだろ」問題。

序盤からスマホを借りるなど怪しい描写があり、死亡したと思われるもゲームに巻き込まれる描写がないことから、いやもうこいつしかおらんやんとなってしまい、そのせいで最後の種明かしの時もあまりびっくりできないという残念な感じになっていました。

そしてこの犯人はジグソウの信奉者や後継者とかではなくただのパクリなので死生観の哲学なども特になく、キャラクターとして薄いです。

こいつはただの復讐者でしかなく、ジグソウを模倣した理由もとくに描写されていないため、「別にジグソウじゃなくても良くね?」となり、それが作品の魅力を削っているのは否定できないと思います。

ゲーム・殺人ギミックがぬるい



塩酸の中に鍵、人間のヒラキ、関節ぐるぐるなど「どうやったらこんなの思いつくんだよ!」となるような、アーティスティックな殺人ギミックが大きな魅力だったソウシリーズ。

ストーリーがイマイチでも、人間の最悪な死に方を見れれば元は取れる!と期待していたんですが、肝心の殺人ギミックは「舌を抜く→電車」「指をちぎる→感電」「ロウで窒息」「破片をぶつけまくる」「サイフォン輸血」と、今までと比べるとぬるすぎるギミック。

しかも、ジグソウのゲームは無理ゲーに見えて必ず生き残る道が用意されていましたが、今作のゲームは犯人がそもそも復讐目的のため生きて解放する気はさらさらなく、「live or die...make your choice」とは言うもののどのような選択をしてもターゲットには死しか用意されていません。

この点はなんだか、成功してもどのみち死ぬゲームを作ってジグソウにシバかれたアマンダを彷彿とさせますね。

あと、ゲームの時の声がなんかダサいのもマイナスポイント。

でも、ラストのSWATの突入によって完成するマリオネットのギミックは個人的にかなりシビれました。

本作であのシーンだけはテンション上がりましたね。

まあまあ豪華なキャスト陣

主人公ジーク役に『マダガスカル』シリーズのクリス・ロック、ジークの親父役にサミュエル・L・ジャクソンと、無名俳優を使ってきた今までのソウシリーズとは違い、わりかし豪華なキャスト陣を起用しています。

これも、オールリセットして新たな物語を始めます!ということの現れなのでしょうか。

ジークの親父役は別にサミュエル・L・ジャクソンでなくてもよかったと思いますが、なぜ彼はオファーを受けたのでしょうか。

Mファッカーを言いたかっただけ、、、、?

外伝・スピンオフとして観れば面白い

まとめると、「SAW」を期待して観るとイマイチだけれども、映画としては普通に面白い!です。

まあ、邦題でもちゃんとオールリセットと公言しているわけなので、今までのシリーズと違うのは当然なのかもしれません。

ワイスピスーパーコンボが本家ワイスピと全然テイストが違うように、本作も「SAWと世界線が同じなだけのスピンオフである」と考えれば、普通に面白くて楽しめる映画だと思います。

ラスト、気になる締めかたをしてましたが、続編はどんな話になるのでしょうか。

なんだかんだと言いながらも次回作が出たら公開日に観に行ってしまうのだろうなと思っています。

あと、今年のハロウィンの仮装は絶対にこれが流行ると思います。(秋にはハロウィンKILLSが公開されるからマイケル・マイヤーズかもしれない)

シャマラン映画「OLD」ネタバレ有り感想&考察。17280倍のスピードで老化する激ヤバビーチに取り残された家族の熱いヒューマンドラマ

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【普通にネタバレしますので映画未見の人は気をつけてください】

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映画「OLD」期待の100倍くらい面白かった〜〜

超スピードで老化する激ヤバビーチの設定だけでも面白いのに泣けるドラマまであってお腹いっぱい、個人的には大満足でした。

あらすじや結末はみんな知ってると思うので、面白いと思ったところや小ネタなんかを紹介していきたいと思います。



面白かったところ

面白かったところは色々あるんですが、まず「常人の17280倍の速さで老化してしまう空間」という設定が面白いですね。わざわざ計算してしまいました。

老衰が迫ってくる恐怖というのは、エイリアンに殺されるとか激ヤバマジキチ狂人に狙われるといった運が悪かった系の怖さとはまた違った独特の怖さがありますね。

スティーブ・ジョブズの名言に「今日が人生最期の日だと思って過ごしなさい」というものがありますが、本当に今日が人生最期の日になってしまうのがこの映画です。

今日で命が尽きると分かった時、人はどうするのか。

老化ビーチは肉体だけでなく精神にも作用します。

子供だったトレントとカーラがいきなり性に目覚め、出会って4秒で合体→即出産!というAVでも見たことない光景もなかなか興味深かったですが、何より面白いというか見どころはガイ家の家族ドラマだと思います。

リスクコンサルの夫は常に未来を見ていました。博物館学芸員である妻は常に過去を見ていました。腫瘍を抱える彼女には目を向ける未来がないからです。

見据える方向が違う夫妻は当然ながらすれ違い、その関係は離婚寸前にいくほど壊れてしまっています。

しかし老化ビーチに閉じ込められ、老いていく自分の体力ではもう脱出は無理だと悟った時、優しい笑みを浮かべ「今君の隣にいることが幸せだ」と「今」に目を向けるようになります。

ガイは妻の不倫について「忘れてしまった」と笑っていましたが多分忘れてないでしょう。それでも「過去を水に流し今妻の隣にいる」ことを選び、夫婦寄り添いながら、家族に看取られ穏やかな最期を迎えます。

正直このシーンはグッときましたし、間違いなくここがこの映画の一番の見どころでしょう。

スリラー映画を見にきたはずなのに、こんなに泣かされるなんて、、、嬉しいサプライズでした。

サブキャラの死に方も老化ビーチ独特の最悪な死に方をしていて大変よかったです。私は人間食べ食べカエル氏のこのツイートを見てこの映画を見にいくと決めたので、



クリスタル(自撮り妻)の骨が曲がる病気に回復が追いつかずあり得ない方向に曲がったまま骨が固定されてボキボキ骨フラワー状態で絶命するのが見れただけでも大変満足しています。

ここはこうだったらよかったのに!

大変面白くて大満足なんですが、ここはこうだったらよかったのになーと思うこともあります。

やはりなんと言ってもこの映画の一番盛り上がるところはガイ夫婦の最期のシーンだと思っています。

あのエモーショナルな雰囲気のまま終わってくれたら気持ちよかったのですが、あの後の脱出→種明かしパートがあるせいでちょっと興醒めな感じになってしまったことは否めないでしょう。製薬会社のくだりとか、あるあるだし特に面白さもなく、完全に蛇足だったと思います。

謎は謎のままにしておいて、家族ドラマに焦点を当てた終わり方にした方が物語として美しいと思うのですが皆さんどう思われますでしょうか。

他にも、「髪や爪は死んだ細胞であるため老化ビーチの影響を受けない」とされていたにも関わらず、死んだ細胞の塊である死体が秒で白骨化していたのはなんでだよとか、後から粗探しすれば雑な設定はいっぱい出てくるんですが観ている最中はそんなこと気にならないくらい面白かったのでまあOKです。

小ネタ

ちょっとした小ネタ


・リゾート「ANAMIKA」の意味

アンミカみたいなリゾート「アナミカ」。

意味ありげに何度も名前が映されていましたが、ANAMIKAは「名前のない/名の知らない」という意味です。


・ガイの妻プリスカの名前の意味

腫瘍があり未来のないことから過去に目を向けがちなプリスカ。

彼女が過去を重視する人物であることは博物館学芸員という設定にもあわられていますが、名前のプリスカはラテン語で「古代の」という意味を持ちます。

芸が細かいですね。


・ホテルの修復

序盤の方で、ホテルが修復工事されているシーンがあります。

終盤の支配人とビーチ監視員の電話で「前みたいな問題が起きると困る」と言われていたことから、前にも脱走者がいて、ホテルに戻ってきて暴れたと考えられます。

その後もホテルが普通に営業していることを考えると、前の脱走者は殺されてしまったのでしょう。

今回は運よく客に警察官がいたため、トレントとマドックス姉弟は殺されずに済みました。


・監督がガッツリ出演

エンドクレジットを見ればわかりますが、シャマラン監督が送迎のおっちゃん兼監視員の役で結構ガッツリ出演し、セリフもまあまあありました。

この監督の映画は初めてだったし顔も知らなかったのですが、映画に上映前の挨拶みたいなのをつけることで、私のようなニワカでも「監督おるやんwww」 と気づくことができる親切設計になっていました。

トレントが「名前と職業は?」と訊いて、監督がニヤッとする演出はこっちまでニヤッとなったし、まさかこれやりたいがためだけにホテルでの「名前と職業は?」のくだりを入れたのかよと思っていたら最後にちゃっかり回収してくるところも上手いなと感心しました。


・元ネタがある

なんとこのお話には元ネタがあります。

「Sand Castle」という本が原作であり、原作とOLDでは話のオチや設定が結構違うらしいです。

原本はフランス語だが、英語版ならあった。読んでみようかな。


・キャスト

エロかわいすぎると全俺の中で話題沸騰中のマドックス(青年期)は「ジョジョ・ラビット」のあの子でございます。



はーキャワゆ。キャワゆんゆん♡


トレント(青年期)が「ヘレディタリー/継承」の可哀想すぎる兄貴(アレックス・ウルフ)であることは周知のことであるかと思いますが、なんと「OLD」にはもう一人、ヘレディタリーから継承されているキャストがいます。それはなんと、クレイジー開業医の母でありクリスタルの義母であるアグネス。

なんとこのお方、ヘレディタリーの超黒幕おばあちゃんエレン・リーです。

やはりどこまで行っても地獄の王ペイモンとは縁の切れないアレックス・ウルフであった・・・


まとめると、シャマラン監督の「OLD」めちゃくちゃ面白かったです!

シャマラン監督、他にも「ミスター・ガラス」「スプリット」などシャマランユニバースなる映画が何個かあるらしいのでこれから見ていこうと思います。

(Prime Videoで300円レンタルでした↓)


ミスター・ガラス (字幕版)